Dr.STONE サイエンス・フューチャー — エピソード3

今回の『Dr.STONE』のエピソードは興味深い。テーマとプロットが一体となって一つの結末へと向かうほとんどのエピソードとは異なり、このエピソードでは両者が異なる方向へと乖離しているように見える。
テーマとしては、このエピソードは希望、具体的に言えば、望みが叶わなかった時に何が起こるかを描いている。シリーズ開始以来、全世界が日本と同じ状況ではないかもしれないという、かすかながらも希望が持たれてきた。
希望を求めて

どこかに石化を免れた人々がいて、それ以来人類社会を存続させている、世界は終わっていない、という考えは、旧世界の人々にとって心の奥底で密かな安らぎとなってきた。だからこそ、彼らがアメリカの海岸にたどり着き、日本と同じように大量の石化された人々を目にした時、それは千空たち、特にゲンにとって、予想をはるかに超える大きな衝撃となったのだ。
司との戦いの際、ゲンはアメリカ大陸がまだ存在し、リリアン・ワインバーグのような当時の人物も生きているという嘘を人々に信じ込ませた。しかし、たとえゲンがどれほど巧みな人心掌握術の使い手であろうと、彼自身が希望や欺瞞に無縁でいられるわけではない。
結局のところ、彼もまた他の誰とも同じく、欲求と必要性を持つ一人の人間なのだ。彼自身が吐いた甘い言葉の罠に、自らはまってしまうことすらある。
エピソードの多くは、キャラクターたちがアメリカも日本と同じく文明が失われているという事実を受け入れる様子に費やされる。大樹のように、最終目標であるトウモロコシの発見という次の一歩に集中する者もいる。一方、主に先住民たちは、目の当たりにする大自然の驚異を享受することで心の均衡を保つ。
文明が失われたアメリカ

そして、ワニ肉のハンバーガーから得られる、新鮮でいてどこか懐かしい『現代の味』を、ほとんどの者が楽しむ。たとえ現代都市を発見していなくとも、世界をかつての状態に戻せるという希望を、彼らはまだ手放せずにいるのだ。
一方で、物語の筋は全く逆の方向へと進む。銃弾の痕跡が示す衝撃の真実が明らかになるずっと前から、アメリカが当初思われたほど人類の気配が皆無ではないというヒントが、随所に散見されるのだ。
ワニの襲撃は、あまりにも突然で無作為に思える。まるで彼らが何者かに掻き立てられ、千空たちの探検隊へと向かって川を下るよう仕向けられたかのようだ。同様に、ワニの胃の中のトウモロコシ、そして川を流れる粒々もまた、千空たちを上流へと誘い込む完璧な餌。まさに都合よく仕組まれた待ち伏せの場所へと導くための。
こうして、最終的に千空たちは、自分たちこそが本当に人類最後の生き残りであると受け入れざるを得なくなる…かと思いきや、それが全くの誤りであることが判明するというエピソードが展開されるのだ。
彼らがホワイマンの監視の目を掻い潜って生き延びた人類なのか、それとも千空のように偶然石化が解け、彼と同等の才覚を持つ科学者がいるのか…それは今後の展開を待つばかりである。
まとめ
最初は、ニッキーが探検隊に加わっていないのを不思議に思っていた。だが、彼女はマグマを監視するために残っているのだろうと気づいた。
モズと氷月は、今のところ千空の指示にすんなりと従っているようだ。とはいえ、氷月の場合はあの『ハンバーガー』が少なからず貢献したのは明らかだが。
いやー、ボートの奥にいるあいつ、肉にもフランソワにも縁がないなんて、ついてないなあ。
新たな敵が持つ技術レベルは驚異的だ。拳銃もコンバットナイフも、まるで精巧な機械部品から作られたように見え、それはあらゆる種類の示唆に富んでいる。