ハニーレモンソーダ - 第3話

宇伽は界に恋をしていると主張しているものの、彼を「一人の人間」として真に認識しているのかは疑わしい。少なくとも、まだは。これは理にかなっている。これまで彼女は周りの全ての人から劣った存在として扱われてきたし、意識的に自分を「人間ではない」と考えていないにしても、その行動は内面でそう感じていることを裏付けているのだから。

今エピソードの彼女の行動がそれを浮き彫りにしている。たとえば、界が授業前に起こしてくれと頼んだ時、彼女は忠実な犬のように彼の隣に座り、ただ彼を見つめているだけだった。

これは、第2話で彼が宇伽を「拾った野良の生き物」と表現したことや、今週の「彼女を社会化している」という発言と合致している。

私たちには恐ろしく聞こえることも、宇伽にとっては、これまでのクラスメイトから受けたどんな仕打ちよりも人間的なのだ。これは彼女のトラウマの根深さを示すだけでなく、宇伽が界をどんなに崇拝していようとも、彼もまた癖のあるティーンエイジャーであることに変わりはないという事実も示している。

宇伽の界への恋心は止められない。

まさに、視聴者である私たちの知識と、宇伽の限られた視点との間のこのギャップが、エピソードを魅力的なものにしている。宇伽が甘すぎる理想を抱くたび、界はレモンのような苦い現実を突きつけるのだ。

彼は宇伽を庇うが、二人をカップルだと決めつける人にはきつく当たる。恥ずかしい「寝癖」について彼女に打ち明けるが、すぐに口を塞いで秘密が漏れるのを防ぐ。まるで、宇伽が慕う彼の側面と、他者からの見られ方に対する彼自身の極めて普通のティーンエイジャーらしい不安が葛藤しているかのようだ。

それが可愛らしいかどうかはともかく、それは彼のキャラクターをより親しみやすいものにしている。彼は宇伽が信じるような完璧な王子様ではないのだ。確かに宇伽を気にかけているのは間違いないが、彼自身もまた問題を抱えている。

その一因は彼の恋愛遍歴にあるのかもしれない。前回のエピソードで、彼が過去に人間関係を真に理解せずにつまずいてきたのではないかと推測したが、悟とクラスメイトのコメントがそれを裏付けた。そう、彼にはかつてガールフレンドがいたのだ。界がそれについて話したがらないのは興味深い。この経験が宇伽との一進一退の関係に影響を与えているのだろうか？

それにもかかわらず、私はこう主張する。彼の最も重要な役割は、おとぎ話の王子様ではなく、むしろ「魔法の妖精」のような存在であると。彼は宇伽を理解し、彼女が自分自身を新しい目で見れるように手助けしているのだ。

ハニーレモンソーダ 第3話：遠足がもたらす明るいムード

それは信じられないほど難しいことだ。特に宇伽の経験を考えると。界の友人グループの一員であるあゆみは、似たような苦しみを経験したことはないが、新しい友人が何に耐えなければならなかったのか、ゆっくりと理解し始めている。

彼女はこれに二度直面する――だが興味深いことに、二度目の時の方が明らかに動揺しているように見える。それは、宇伽を遠足のランチに誘った際、彼女が人里離れた木の下で一人で食べることをずっと計画していたことに気づいた時だ。（安全に存在できる、そんな目に見えない場所を早くから見つけることを覚えるものだ。）

一度目の出来事――宇伽があゆみに友情を求める勇気を振り絞って尋ね、あゆみが「もう友達だと思っていた」と困惑して答えた時――は、あゆみを直接傷つけるものではなかった。

しかしそれは、誰か（おそらく界か高嶺）が言っていたことの意味――宇伽にはそのようなことをはっきりと伝えなければならない、と――を彼女に示した。それでも、誘われた後ですら、宇伽は一人でいることを想定しているのだ。

この場面は、何よりもあゆみ（そして私たち）に、宇伽の傷がどれほど深いかを物語っている。数人の優しい人たちが、彼女の傷を簡単に癒すことはできないのだ。「自分はここにいてもいいんだ」と彼女が本当に理解するまでには、時間がかかるだろう。

『ハニーレモンソーダ』は現在、毎週水曜日にクランチロールで放送中です。