フェルマーのキュイジーヌ:数学と美食の融合

数学と料理という異色の組み合わせが、新たなエンターテイメントの扉を開く。小林有吾氏の人気漫画『フェルマーの料理』が、ついにアニメシリーズとして登場する。講談社は1月6日発売の「月刊少年マガジン」2月号で、このビッグニュースを明かした。

この漫画の主人公は、卓越した数学的才能を持つ北田岳と、若くして天才的な料理の腕を誇る朝倉海という、二人の異才だ。それぞれの道で挫折を経験した彼らの運命は交錯し、岳は海の繁盛するレストランに出会う。そして、海と共に新たな高みを目指すことを決意するのだった。
小林氏は2018年9月より、講談社の「月刊少年マガジン」にて本作の連載を開始。現在までに単行本は4巻までが刊行されており、最新刊は2023年9月28日に発売された。その人気ぶりから、2023年10月にはすでに実写ドラマ化も果たしている。
『フェルマーの料理』の作者である小林有吾氏は、漫画界において確かな実力と実績を持つ人物だ。2015年1月からは、上野直彦氏のコンセプト協力によるもう一つの代表作『アオアシ』が、小学館の「週刊ビッグコミックスピリッツ」で連載中。全40巻で完結予定の同作は、第65回小学館漫画賞一般部門を受賞するほどの評価を得ている。また、『アオアシ』のアニメ版は2022年4月から放送され、Crunchyrollによって国際的にも配信された。
数学と料理という異色の融合は、アニメ界に全く新しい風を吹き込むことだろう。この、緻密な思考と無限の創造性が織りなすユニークな物語は、視聴者を魅了するに違いない。
出典: 月刊少年マガジン