名作をひとつにまとめた『ハーベストムーン コージーバンドル』が、Nintendo Switchに登場。

29.01.2025 23:00 Uhr – 8 Minuten Lesezeit
Von Stefan Dreher

「ハーベストムーン」シリーズの人気タイトル2作が、Nintendo Switch向けにバンドル版として発売されます。この「Cozy Bundle」には、『ハーベストムーン:ザ・ロストバレー』と『ハーベストムーン:スカイツリービレッジ』、そして全ての追加コンテンツが含まれています。

本製品は物理的なゲームカード(パッケージ版)として、2025年夏に発売予定です。この発表は、パブリッシャーであるNatsumeが火曜日にX(旧Twitter)を通じて公開した声明を受けてのものです。

これまでの発売時期と地域差

『ハーベストムーン:ザ・ロストバレー』は、2014年11月に北米でNintendo 3DS向けに初めてリリースされ、欧州版とオーストラリア版は2015年6月に発売されました。

このゲームは、農業とデザインに焦点を当てたサンドボックス風のゲームプレイで評価を確立しました。『ハーベストムーン:スカイツリービレッジ』は、その3年後の2017年11月に北米で、2017年6月に欧州で発売されました。両タイトルは、物語の自由度と創造的な自由を特徴とする、本編シリーズの実験的なスピンオフと見なされています。

両ゲームをSwitch向けに移植するという決定は、「ハーベストムーン」ブランドの継続的な成功を反映しています。ごく最近では、『ハーベストムーン:ウィンド・オブ・アンソス』が2023年9月にSwitch、PlayStation 5、PlayStation 4、Xbox Series X|S、Xbox One、PC向けにリリースされました。古いタイトルへの回帰は、既存のIPをリマスターやバンドルを通じて再構築するというNatsumeの戦略的焦点を強調するものです。

「ハーベストムーン」シリーズの名称権と販売の歴史

2015年以降、「ハーベストムーン」シリーズを巡っては複雑な法的状況が存在しています。Natsumeは元々、日本の「牧場物語」シリーズのゲームを北米で「Harvest Moon」のレーベルで発売していました。

この状況は、日本の著作権者であるマーベラスAQL(Marvelous AQL)が、2015年に自社の子会社であるXSEED Gamesに『牧場物語 つながる新天地』の発売を委託したことで変化しました。それ以来、XSEEDは「Harvest Moon」の名称を使用できなくなり、その結果、シリーズは北米では「Story of Seasons」として販売されています。

しかし、Natsumeは「Harvest Moon」の名称権を保持しており、それ以来、「牧場物語」シリーズとは関係のない独自のゲームを開発しています。この「Cozy Bundle」は、農業シミュレーターのジャンルにおけるパブリッシャーの独立したプレイヤーとしての地位を強化するものです。同時に、これは「ストーリーオブシーズンズ」が並行して存在しているにもかかわらず、フランチャイズの根強い人気を示しています。

「原点回帰」

NatsumeがX(旧Twitter)で発表した通り、「Cozy Bundle」はシリーズの原点回帰を意味します。両タイトルを物理的なゲームカードにまとめるという決定は、コレクターや長年のファンに特にアピールするでしょう。

全てのDLCが含まれることで、バンドルの価値も高まります。キャラクターコスチュームやデザイン要素などの追加コンテンツが既に含まれているためです。

本稿はドイツ語で初版されました。技術協力のもと翻訳され、公開前に編集による校閲を経ております。 元の記事(ドイツ語)を見る